爬虫類の中でトップの人気を誇るレオパードゲッコー。
最も飼育がしやすいと言われている爬虫類ですが注意点はいくつかあります。
この記事では、初心者の方でも安心してレオパの飼育が始められるように詳しく解説していきます。
目次
レオパードゲッコーに詳しくなろう
特徴
レオパードゲッコーの和名はヒョウモントカゲモドキです。ヒョウ柄の見た目からこの名前がつきました。爬虫類愛好家からはレオパと呼ばれています。
トカゲモドキ科であるレオパの特徴として、
- まぶたがある
- 壁は登れない
- 尻尾に栄養を蓄える
- 他の爬虫類に比べて動きが遅い
- トイレの場所が決まっている
といったことが挙げられます。
レオパは尻尾を栄養を貯めるため、元気なレオパはもちもちと膨らんでいます。逆にエサをあまり食べていない個体の尻尾はやせ細るため、購入をする際の健康指標として判断が可能になります。
笑ったような表情や、エサを欲しがる仕草が可愛くて悶絶する人が続出。
多くの爬虫類女子がレオパードゲッコーを飼育しています。
環境
分布はパキスタン南部あたりの温かい地域に生息しています。
アフガニスタン南部および東部、インド北西部、北部を除くパキスタン
出典: wiki
パキスタンのカラチという場所の気温をみてみると
夏の平均気温は30℃前後、
冬の平均気温は20℃前後でした。
最も暑い最高気温は34℃、最も寒い気温は13℃近くになり気温の差が激しい環境ですね。
寿命
レオパードゲッコーの平均寿命は10年前後。
レオパードゲッコーの最長寿命は28年です。( 参考 genomics.senescence.info )
エサ
レオパードゲッコーのエサとしては
ヨーロッパイエコオロギやフタホシコオロギ
が一般的で、
ジャイアントミルワームやデュビアで育てている方も多く存在します。
昆虫にはカルシウムパウダーを振りかけてください。
ビタミンD3はカルシウムの吸収を助けます。ビタミンD3も一緒に取れる下記の商品がオススメです。
レオパードゲッコー用の専用フードも数多く開発されており、
グラブパイ・レオパゲル、レオパブレンドフード、レオパドライ、レオバイト
などの商品があり、専用フードだけで飼育することも可能になりました。
嗜好性は生き餌に劣るため食べない生体もいます。
価格
レオパードゲッコーは1万円前後で販売されています。
レオパードゲッコーの価格はモルフ(品種)によって大きく差があり、ブラックナイトというモルフは約50万円で販売されています。
モルフに関しては下記の本か、breeder.ioさんのモルフ一覧を参考にしてください。
爬虫類イベントでは安く買える可能性が高いので、
参加したことのない方はチェックしてみてくださいね。
レオパードゲッコーの飼育方法
ケージについて
必要なケージの大きさはは全長の2倍から3倍の大きさがあれば十分です。30cmサイズで扱いやすいレプタイルボックスが使用できます。
余裕を持った大きめのサイズが良い方は60cmの爬虫類専用ケージを選びましょう。
動物福祉の観点からは広いサイズのケージを選ぶことをオススメします。
エサの与え方
コオロギなどの生き餌を与える場合はピンセットで掴んで直接与えてください。
生き餌をケージに入れたままにすると、レオパードゲッコーを噛んで傷つけてしまう可能性があるので注意です。
前述したとおり、生き餌にはカルシウムパウダーを振りかけましょう。
小さいお皿にカルシウムパウダーを入れて置いておくと、レオパードゲッコーが必要な時に舐めることがあります。
人工フードの与え方については公式のYoutubeを参考にしてみてくださいね。
ミルワームやジャイアントミルワームをエサにする場合は、
返しの付いているレプタイルディッシュがオススメです。返しのおかげでエサが餌入れから逃げれなくなります。
食欲を上げるためにいつも与えてるエサの他に
ハニーワームやシルクワームなどを与えてみてください。
エサを与える頻度
レオパードゲッコーの頭と同じくらいの大きさのエサを
幼体なら毎日、食べるだけ与えます。
成体なら5〜14日に1度、肥満にならない程度に与えます。
飲水について
レオパードゲッコーは水をよく飲むため、水入れを用意しましょう。
レオパードゲッコーを飼育する場合はウェットシェルターやモイストロックという素焼きの隠れ家を使用することが一般的です。
ウェットシェルターの上部に水を入れておくことでシェルター内が高湿度となります。
この時に発生するシェルター内の水滴を舐めることで、水分を補給することができます。
そのため、水入れは必ず必要というわけではありません。
アダルトサイズにはLサイズ。
紫外線ランプについて
夜行性のレオパードゲッコーに紫外線ランプは不要です。
保温・保湿について
レオパードゲッコーは比較的低温にも耐えることができますが、
エサの消化を促すためにもパネルヒーターを常設をオススメします。
パネルヒーターはケージの半分か1/3程度当たるようにしてください。
ウェットシェルターを使用する場合、湿度について気にすることはありません。
暑くなっていないか、寒すぎていないかは定期的にチェックしましょう。
冬場の保温をパネルヒーターだけで行なっている方が一定数いますが、部屋の気温が25度以下になる場合は要注意です。
ここでレオパの野生下での環境を見てみましょう。レオパの生息地の一つであるパキスタンのカラチは、真冬の気温は20度前後です。(参考 飼育者なら知っておきたい!レオパの野生下での生息環境について)
床材について
床材には大きく分けて紙・砂・植物の3種類あります。
見た目にこだわりがない方へは、良質な質感のデザートソイルという爬虫類専用の床材をオススメしています。
- 見た目で選ぶならホワイトサンド・デザートサンド
- 安全・手軽なペットシート
- 迷ったらバランスが良いウォールナッツサンド
- オススメは良質な質感のデザートソイル
詳しくはこの記事を参考にしてみてください。
その他注意点
多頭飼いを避ける
多頭飼いはNGです。
特にオスとオスは縄張り争いをしてしまうため絶対に避けてください。
繁殖を目的にする場合以外は、オスとメスの同居も控えましょう。
脱皮不全に注意
脱皮が上手くいっていない場合は湿度に注意。飼育環境を見直してください。
ウェットシェルターの水を切らしていないか確認をし、霧吹きで湿度を上げてみてください。
まとめ
この記事のまとめです。
- レオパードゲッコーの和名はヒョウモントカゲモドキ
- 愛好家からはレオパと呼ばれている
- エサはコオロギなどの生き餌の他に人工エサの種類も豊富にある
- 隠れ家にウェットシェルター・モイストロックがよく使われている
- ヒートシーターで温度調節。シェルターの下に敷かないように注意する
- 可愛い
終わりに
レオパードゲッコーは爬虫類の中で一番人気がある種類です。
飼育方法も確立されていて飼育しやすいペットと呼ばれることも多いですね。
いくら飼育がしやすいとはいえ、生き物の飼育には不安があると思います。その不安を少しでも取り除けるように、下記の記事も参考にしてみてください。
以上、「初心者でも飼える!レオパードゲッコーの飼育方法」でした。
飼育用品リスト