爬虫類のなかでもビギナーからマニアまで幅広いファンを持つ半水棲カメ。種類も多く飼育方法も多く説かれています。
その魅力の一つは飼育がしやすいということです。
「カメを飼ってみたいけどどんな種類を選んだらいいかわからない！」そんな方におすすめの５種類を提案します。
1.ミシシッピニオイガメ
画像出典: wikipedia
当サイトでも一度紹介してますが、やはり本種の飼いやすさ、愛らしさは半水棲カメの中でも随一です。
なんといっても本種の最大の魅力は成体のサイズです。
フルアダルトでも１３ｃｍ前後ですので水槽のサイズも抑えられます。
更に飼い込んだ生体の甲羅が盛り上がっていると非常にかっこいいです。
ボコボコッと３つの山ができると小さな恐竜のようです。
寿命は３０年と長いので長く楽しませてくれます。
人工飼料に餌付く個体がほとんどなので餌に関しても非常に易しいです。
また、一般的に日光浴は不要とされているので設備投資が出来ない方でも爬虫類飼育ができるカメだと言えます。
https://repiew.jp/knowledge/how-to/artificial/
2.カブトニオイガメ
こちらもニオイガメの代表種。人気の亀さんです。
本種の魅力は甲羅です。
ベビーの頃から成長してからも甲羅がボコボコと山のようになっているんです。
このかっこいい甲羅から「カブト」を連想させたと言われます。
また、水辺によく適応するための体も魅力の一つです。
短い手足、そして大きな頭が人気の理由です。
アダルトになるにつれてどんどん頭の比率も大きくなります。
これを巨頭化というのですが、飼育下で巨頭化させるのは難しいです。
タニシや淡水貝など硬い餌を与え、たくさんアゴを使ってもらって巨頭化させることが多いです。飼育に慣れたら挑戦していてもいいですね。
本種も人工飼料に餌付き、紫外線要求量も多くないので非常に飼いやすいと言えます。
3.ミシシッピアカミミガメ
縁日でお馴染み。日本人にはほど近い存在の亀さんです。
通称ミドリガメ。
小学校などで飼育したことがあるかもしれません。
ベビーは綺麗な緑色によちよち歩きが可愛い本種ですが、アダルトになると黒みがかり、大型化します。
最大甲長は２８ｃｍとかなり大きく、寿命は３０年と長いです。
雑食性でなんでも食べるうえ、丈夫なので場所さえ確保できれば飼育することが出来ます。
ベランダや庭などの日が当たる場所で甲羅干しができる環境を作ってあげてください。
全国の川では大きく育ちすぎて飼えなくなったという理由から捨てられたミドリガメが繁殖しています。
その繁殖したミドリガメが環境や生態に影響を及ぼしていることから、
「生態系被害防止外来種リスト」として環境省が認定している種でもあります。
ショップで500円程度で販売されていることがありますが、大きくなることを見込んで計画的な飼育を心がけましょう！
4.クサガメ
アジア広域に分布するカメ。朝鮮半島から連れてこられたと言われています。
ペットとしても有名でホームセンターなどにも売られています。
ミシシッピアカミミガメと同じ環境で飼育できるので飼育難易度は非常に低いです。
甲羅干ししている姿はとても可愛らしいのでよく観察しましょう。
アダルトになると２０ｃｍを超えるので場所の確保だけはしっかりと行いましょう。
詳しくはこちらでご紹介
5.ミスジドロガメ
甲羅に黄色い３つの筋模様が入っているドロガメです。この模様は成体になるにつれて消えていってしまいます。
遊泳性が高く、泳いでいる姿を鑑賞することが多いです。
最大でも１２ｃｍ程なので前述のアカミミガメやクサガメほど場所に気を使わないです。
餌は人工飼料で飼えます。
６０ｃｍ水槽に紫外線ライトを照らしてあげましょう。陸地というよりも浅場を作り、溺れないようにしてあげます。
前述のニオイガメ２種とほとんど変わらない設備で飼育することが出来ます。
まとめ
以上５種が半水棲カメ飼育入門におすすめのカメです。
自分に合ったカメを選び、愛情を持って飼育しましょう。
また、カメは非常に長寿な生き物です。責任を持って素晴らしいパートナーになれるといいですね！
