これから飼育を始める人向け

爬虫類はどこで買える?各入手方法と特徴まとめ

数十年前はマニアックな趣味のように扱われていた爬虫類の飼育も、その魅力の認知と共に人口が増えつつあります。何かをきっかけに爬虫類の飼育に興味を持ち、飼育を検討されている方もいるでしょう。

爬虫類を飼育するにあたり、最初の壁となるのが、その入手経路です。

他の飼育者がどこで生体をお迎えしているのかな・・」と今まで爬虫類を飼ったことのない人は疑問に思っているかもしれません。

今回は、爬虫類のお迎えを検討している方向けに、爬虫類を入手する方法と、それぞれの特徴をまとめました。

爬虫類を飼育したいけれど、どこから購入すればいいかわからない!

そんな方はぜひ参考にしてください。

専門店で購入する

爬虫類に興味のない方にとってはあまり目立つ存在ではありませんが、犬猫や熱帯魚のように、爬虫類にも生体を取り扱う専門店が存在します。

爬虫類の販売店にはいくつか種類がありますが、以下のような名のついた店であれば、爬虫類を取り扱っています。

  • エキゾチックアニマル専門店
  • 爬虫類ショップ
  • 爬虫類カフェ

爬虫類カフェは、店舗によっては触れ合いのみ・鑑賞のみで、生体の販売は行なっていない場合もあります。お迎えを視野に入れている場合は、来店前に生体販売を行っているか確認してみてください。

専門店での購入には、次のようなメリット・デメリットが存在します。

知識の豊富なスタッフから話を聞ける

専門店で爬虫類を購入することの一番の利点は、専門知識を持ったスタッフに飼い方を相談できることです。

特に、知識の少ない初めての飼育では、心配な点や気になることも多いです。専門店のスタッフには、個人的に爬虫類を飼育している人も多く、親身になって相談に乗ってくれます。

飼い始めてから問題が起こった場合も相談できますので非常に心強いです。

店に入り辛い

爬虫類に限った話ではないのですが、ペットショップ系の専門店は、なんとなく入りづらい雰囲気の店舗もあります。

慣れてしまえばどうということはないのですが、初回来店時は少し勇気がいるかもしれません。

店の数が少ない

爬虫類ショップは、東京や大阪・福岡などの大都市の方が店舗が多いです。

主要都市と比較すると地方は店舗が少なく、気軽に買いに行ける距離に店がないケースもあります。

爬虫類イベントで購入する

店舗で購入する他に、日本全国で定期的に開催されている爬虫類即売会を利用する方法もあります。

雰囲気は規模の大きなバザーのようなものです。全国の爬虫類ショップやブリーダーが一堂に会し、彼らの自慢の生体たちを持ち寄り販売します。

爬虫類の即売会は、動物取扱業の免許を持っていなければブースを出すことができません。出展者は全てプロのブリーダーか専門店ですので、安心して購入できます。

以下の記事で、2019年開催の爬虫類イベントの一覧がチェックできます。

https://repiew.jp/knowledge/event/reptile-events-2020/

種類が多く選べる

爬虫類イベントは、毎回数十店がブースを出します。人気のレオパードゲッコーなど、メジャーな種類は取り扱っているブースも多く、膨大な数が販売されることになります。

どの種類が欲しいかにもよりますが、普通に爬虫類ショップに出向くよりも間違いなく選択肢が増えます。たくさんの生体の中から、お気に入りの一匹を見つけるのもイベントの楽しみの一つです。

店舗を持っていないブリーダーから購入できる

爬虫類を取り扱っているのは専門店だけではありません。普段は問屋や小売店向けの卸販売のみの、個人のブリーダーも存在します。

爬虫類イベントには、このような店舗を持たないブリーダーも参加していることがあります。爬虫類イベントは、ブリーダーから生体を直接購入できる数少ない貴重な機会です。

説明が短くなりがち

爬虫類イベントの欠点の一つが、生体購入時の説明がどうしても短くなりがちなことです。開催期間中に数千人が来場することもあるため、出展者側もお客さんの対応に追われて超多忙なのです。

ですが、多くの場合、生体購入時に一緒に渡される販売証明書や名刺に連絡先が記載されています。SNSのアカウントを持っている場合、そちらからアフターフォローをしてくれることも多いです。

対面説明は手短になりがちですが、後から飼育相談に乗ってもらえますので安心してください。

総合ペットショップで購入する

犬や猫、観賞魚など多くのペットを取り扱うのが総合ペットショップです。大手のペットショップだと、小動物コーナーの一角で爬虫類を取り扱っていることがあります。

店に入りやすい

総合ペットショップは様々な層のお客さんがいますので、専門店と比べると比較的入りやすいです。すぐに買う予定はないけれど、実物を見てみたいという場合は一度行ってみると良いでしょう。

スタッフの知識が乏しい場合がある

総合ペットショップの爬虫類コーナーは、多くの場合小動物や観賞魚担当のスタッフが兼任しています。知識量は個人差が大きいですが、人によっては詳細な質問には答えられないこともあります。

価格にばらつきがある

専門店と比べると、総合ペットショップは店舗によって値付けにかなりムラがあります。爬虫類にも相場やトレンドがあり、同じ種であっても、その時々の状況で価格は変動します。

総合ペットショップの場合、相場を大きく逸脱した価格で販売されていることがあります。もちろん、生体の販売価格はショップが自由に決めて良いのですが、購入予算に余裕が無い場合、最初の一匹は専門店で選ぶことをおすすめします。

まとめ

以上、爬虫類の入手方法とメリット・デメリットをご紹介しました。

最初の一匹のお迎えは誰でも胸が踊るもの。短くても数年単位の付き合いになりますから、どこで買うかも非常に重要なポイントです。

最初の一匹は、爬虫類イベントか専門店でのお迎えを推奨します。初めての子は飼育するにも勝手が分からないため、些細なことにも神経質になりがちです。そんなとき、詳しい知識を持っていて、飼育相談に乗ってくれる存在は非常に心強いですよね。

マニアが集まる場所ですので、最初は少し入りにくさを感じるかもしれませんが、すぐに慣れますので心配無用です。

見学だけでも大丈夫ですので、近くにイベントかショップがあれば、是非一度遊びに行ってみてください。

ライター:いちはら まきを
Twitter:@IchiharaMakiwo

ヒョウモントカゲモドキ - 爬虫類はどこで買える?各入手方法と特徴まとめ
【脱皮不全】ヒョウモントカゲモドキ飼育者に読んで欲しい「ヒョウモントカゲモドキの健康と病気」2019年4月2日に『ヒョウモントカゲモドキの健康と病気』という本が、誠文堂新光社さんから発売されました。 筆者自身もAmazon...