水棲カメ大好き元ショップ店員のせみくじら(@RNsemikujira)です。
マタマタというカメをご存知でしょうか。
爬虫類飼育が長い方は知っているでしょうが、初心者の方には馴染みのない名前かもしれません。
私が初めてこのカメをみたときの衝撃は忘れられません。
男心をくすぐるゴツゴツしたボディ、真っ赤な腹甲はまさに怪獣。
このカメの魅力をもっと伝えたい!そう思いました。
そんなマタマタの飼育について紹介していきます!
マタマタとは?

マタマタとはヘビクビガメ科マタマタ属に分類される一属一種のカメです。
エクアドルやコロンビア、ブラジルなど南米に分布します。
自然下では流れの緩やかな河川などに生息します。
頭が大きく、甲羅の中にしまうことができないので曲げて収納します。
枯れ葉に似た姿を持ち、水中でじっとして獲物を待ちます。
長い首を伸ばし、長い鼻(吻端)を水上に出すことで呼吸をするなんとも変わったカメです。
マタマタの価格、寿命
マタマタは爬虫類ショップで1万5千円~2万5千円で売られています。
成長度合いによって価格が変わります。
また、発色が良い個体は高く売られます。
突然死が多いので正確な寿命ははっきりしていませんが、約10年と言われています。
飼育設備

- ケージ(最終的には120以上)
- フィルター
- 水中ヒーター
- 紫外線ライト
- 水温計
マタマタは最終的に45cm前後と非常に大きくなります。
終生飼育をするためにも大型のケージを用意しましょう。
以下に飼育環境を詳しく書いていきます!
飼育環境
水かさ
最も深いところでマタマタが首を伸ばして水上に鼻が出るぐらいの深さにしましょう。
マタマタは遊泳性が低いので溺死を防ぐために水量には気を使いましょう。
水温
マタマタは温かい場所に生息するカメです。
26度~30度を保ちましょう。
寒さには弱いので冬は加温必須です。
餌食いが落ちたり、最悪命を落としてしまいます。
水質・水換え
マタマタは流れの緩やかな弱酸性の水を好みます。
フィルターは壁に向けたりして水流をあまり作らないようにします。
弱酸性を保つにはブラックウォーターを人工的に作ってもいいです。
ヤシャブシの実や流木を使ってブラックウォーターを作ります。
水換えは2~3日に1度しましょう。
糞や食べかすは水を汚すのでしっかりと取り除いてください。
水が汚れると皮膚病になってしまう可能性があります。
紫外線
強くて硬い甲羅を作るために水の上から照射しましょう。
紫外線要求量は多くないので一日中である必要はありません。弱めのUV-Aなどを使いましょう。
餌・給餌
マタマタは基本的に活餌を食べます。
そのため
- 金魚
- メダカ
- エビ
などを与えてください。
また、ショップで購入した金魚はしっかりとケアしてから与えるようにします。
病気を持っていたり栄養状態が良くないことがあるので水槽に入れて1週間ほど飼育してから与えます。
また、給餌ペースですがあれば週に2~3回与えましょう。
マタマタは突然死が多いので餌の与えすぎには注意です。
満腹手前、腹八分目がいいかもしれません。
肥満によって命を落とす可能性があります。

まとめ
大型になり、肉食で突然死が多い。そんな手間がかかるカメです。
しかしどっしりと水中に構えている姿は惚れ惚れします。
手間暇をかけ、マタマタを長生きさせられたときは飼育者としてマタマタと共に成長しているのではないでしょうか。
水棲カメ好きにはたまらない一種です。
男のロマンを詰め込んだようなマタマタの飼育を考えてみてはいかがでしょうか。