これから飼育を始める人向け

グリーンイグアナの飼育方法・寿命や相場を知りたい!

グリーンイグアナの飼育方法・寿命や相場を知りたい!

グリーンイグアナ - グリーンイグアナの飼育方法・寿命や相場を知りたい!

爬虫類のペット中でも、グリーンイグアナは人気のある個体の1つでしょう。

世間一般では「イグアナ」と呼ぶ場合、このグリーンイグアナがよくイメージされます。そこでグリーンイグアナの飼育方法や寿命あるいは相場などについて、これから飼育を考える方に役立つ基本的な情報を紹介します。

そもそもグリーンイグアナってどんな生き物?

グリーンイグアナは学術上、爬虫綱有鱗目イグアナ科イグアナ属に分類され、模式種としてはグリーンイグアナ属にも分類されます。大ざっぱに言ってしまえば、トカゲの一種として覚えておけばいいでしょう。

生息地はメキシコやブラジルをはじめ、パナマや西インド諸島など中南米に集中しています。

つまり本来は熱帯雨林エリアに生息する爬虫類であり、この事実は飼育する上で大きなポイントになるため、しっかり抑えておく必要があります。

熱帯雨林の特徴は降雨量の多い森林や沼地などが広がり、高温多湿な気候であることです。室内で飼う際にも、できるだけこの環境特性に近づけることを意識しなければなりません。

またグリーンイグアナは爪と歯が鋭く、アゴも強力。普段の性格はおとなしいものの、やはり注意して取り扱わないと、ケガをすることも考えられます。室内で飼う際には、このような点にも十分留意する必要があるでしょう。

グリーンイグアナの相場

イグアナの相場はサイズで決まります。最も小さい「ベビー」で約3,000円。中型の「ヤング」が約5,000円で、大型の「アダルト」では1万円以上と考えておくとよいでしょう。

飼育方法で重要なポイントは温度と湿度!

 

イグアナを飼う際に必要なケージは、割れやすいガラス製よりも、耐久性に優れたプラスチックやアクリル製をおすすめします。発情期や危機時のイグアナは噛み付いたり、尾で打ちつけるなどして暴れて、ガラス製のケージを破ることがあるからです。

またケージの大きさについても、最初からスペースに余裕があるものを選ぶのが理想です。グリーンイグアナは成長が早いので、当初は小さいケージで大丈夫だと思っても、すぐに手狭になってしまいます。したがって、やがて体長が1メートル以上になることを想定して、予め大きめのケージを購入しておきましょう。

先述したように、本来グリーンイグアナは熱帯雨林エリアに生息する爬虫類です。そのため室内で飼う際には、温度や湿度の管理が重要になります。この点、温度については夏場は昼35度および夜25度。それ以外の季節であっても昼間は30度が理想です。いずれにしても年間を通じて、最低でも25度以上をキープし続ける必要があります。ほとんどのイグアナ類は、高い体温を保つことで腸内細菌を活性化させ、食べた物をスムーズに消化する仕組みになっています。もし低温の環境が続くと、たちまち体調不良を起こすので、温度管理には十分注意しなければなりません。そこで高い温度を一定に保つためにも、ケージ内には必ずバスキングライトなどでホットスポットを設けましょう。また室内全体に対しても、夏場は日光が入りやすくしたり、冬場はヒーターなどの暖房機器を取り入れるなど、温度を高めに保つ工夫が必要です。同じく湿度についても、しっかり管理することが重要です。グリーンイグアナは高温多湿な環境にいる生き物なので、乾燥した状態がとても苦手。そこで、イグアナの体皮や仕草などを観察しながら、加湿器などで室内の湿度を調整し、常に60パーセント前後の湿度を保つように気をつけましょう。そして、もう1つ忘れてはならないのが紫外線です。グリーンイグアナは紫外線を浴びることによって、骨の成長が促進されます。したがって紫外線を発する蛍光灯の設置も必須です。ちなみにグリーンイグアナの寿命は10年から15年程度と言われています。せっかく飼うのであれば、温度や湿度の管理を徹底して、できるだけ長生きできるように環境を整えたいものです。

 

どんな餌が必要?そして餌の与え方は?

爬虫類といえば、肉食のイメージがあるかもしれません。そのため、これからグリーンイグアナを飼いたいと思っている方は、餌の購入や与え方など、何かと不安を感じるのではないでしょうか。この点、グリーンイグアナは基本的に草食動物なので、餌を手に入れる手間やコストをそれほど気にする必要はないでしょう。では具体的に、グリーンイグアナにはどんな餌が必要なのでしょうか。代表的なものを幾つか挙げるとすれば、パセリや白菜をはじめ、ほうれん草や大根の葉。あるいはケールやリンゴなども餌になります。このように、日常の食卓でよく見かける野菜や果物がほとんどであり、近所のスーパーでも手軽に購入できるものばかりです。次に餌の与え方について説明しましょう。爬虫類であるグリーンイグアナは、餌を噛まずにそのまま丸ごと飲み込む習性があります。したがって、餌の大きさや硬さについては、なるべく飲み込みやすいように小さくし、硬い部位を避けるなどして、喉に詰まらないように配慮することが肝心です。また全般的に爬虫類は、餌の色彩から食欲を感じる性質があります。餌をチョイスする際には、できるだけカラフルな色彩になるように与えるのが理想かもしれません。さらに餌を与える回数は、1日2回程度でいいでしょう。毎日の食欲をよく観察して、量や種類を調整しながら与えるのがベストです。

そろえておくと便利な飼育グッズはこれ!

ここまでの説明で、グリーンイグアナの保管に必要なケージをはじめ、温度や湿度の管理に欠かせない装備など、飼育する際に準備する基本的アイテムはおおよそ理解できたはずです。さらにこの他にも、そろえておくと便利で役立つグッズが色々あります。先述したように、グリーンイグアナは熱帯雨林にいる生き物です。ジャングルのような止まり木や、湿地帯を想定した水浴び用のトレイといった、熱帯雨林の環境に近いグッズがケージ内あると理想的です。また、意外と疎かにしがちなのが床材です。通常はクッション程度の役目として、ハムスターなど小動物用の牧草などを入れるケースが見られます。しかしグリーンイグアナにふさわしい環境にこだわるならば、保湿性に優れたミズゴケやピートモスを床材に採用することをおすすめします。乾燥が苦手なグリーンイグアナだからこそ、このような気遣いが必要ですよね。

 

イグアナの飼育方法から寿命あるいは相場までをしっかり理解して、グリーンイグアナと充実した生活を!

爬虫類の中でもイグアナは人気のあるペットの1つでしょう。そしてイグアナであれば、色鮮やかなグリーンイグアナを飼いたい方もいるはずです。ただし、楽しいペットライフを過ごしたいならば、単に見た目や購入時の相場だけで判断するのは、あまり得策ではありません。飼育方法や寿命をしっかりと理解したうえで、グリーンイグアナにふさわしい快適な環境を用意することがとても大切です。