これから飼育を始める人向け

ワニ初心者に絶対オススメの4種と飼育方法

ワニを飼いたいと思う方もいるでしょう。ワニは「特定動物」に指定され、許可を受ければ家で飼育することができます。しかし、サイズが大きく危険も伴うので、飼うには責任がいるでしょう。ワニの飼育方法について、知っておく必要があります。そこで、飼育しやすいワニについて、特徴や飼い方をご説明しますので参考にしてみてください。

コビトカイマン

「コビトカイマン」は、キュビエムカシカイマンとも呼ばれ、比較的小型のワニです。アリゲーター科で、南アメリカの北東部に生息しています。森林の近くにある河川や湖沼周辺にいることが多いです。全長は約1m~1.5m程度で、体重は約7kgになります。アメリカ大陸の中では、最も体が小さいとされているワニです。目が比較的大きく、口周りの吻が反り上がっていることを特徴にしています。脊鱗板に隆起があり、尾部の鱗は小さくて縦に突出していることも特徴です。後ろ肢には水掻きがあり、四肢の爪は鋭くなっています。他種類のワニには5本の前顎歯があるのに対し、コビトカイマンは首が細くて歯も4本しかありません。体の色は黒褐色で、お腹側は淡い色です。子供は茶色ですが黒斑を持ち、大人へなるにつれて黒褐色になります。コビトカイマンは、冷たい水に対しての耐性が高いです。水温が6℃程度でも、生存できます。主に夜行性で、単独か雌雄のペアでいることが多いです。子供の時には、無脊椎動物やオタマジャクシ、カエル、甲殻類、水生昆虫などを食べます。大人になると、両生類や鳥類、甲殻類などを丸呑みしますが、おとなしい性格なため人を襲うことはありません。
飼育をする時には、冷凍マウスや鶏などを食べさせます。通常のスーパーで販売されているお肉をあげても構いません。しかし、栄養を摂るためにも内臓類も与えるようにしましょう。飼育下での繁殖は、年に2回~3回程度できます。雌が植物などで巣を作り、交配して約4~5ヶ月後に20個程度の卵を産み、90日程度で孵化するのです。

メガネカイマン

「メガネカイマン」は、アリゲーター科でメキシコの南部や南アメリカに生息しています。大きさは雄が約2mで、雌は約1.5mです。体重は、約7kg~40kgになります。メガネカイマンは、アメリカ大陸の中で最も数が多いワニです。子供の時には淡い褐色で黒斑を持ちますが、大人になると斑はなくなり灰色や緑色に近い黒色となります。目の間にある骨が隆起し、眼鏡をかけているように見えることからメガネカイマンと名付けられました。メガネカイマンは適応力があり、淡水域や汽水域でも生息できます。繁殖期以外は単独で暮らすので、飼育するにも問題ありません。夜行性で暑い時には水の中にいます。よって、飼育する水槽には、体を沈められる水深が必要です。性格は荒いですが、人を襲うことはほとんどありません。飼育をする際には、小型の爬虫類などを食べます。また、冷凍マウスや鶏、人間用の食肉も食べるので与えるといいでしょう。野生での寿命は約30年~40年です。飼育下での寿命は、約20年と言われています。

シャムワニ

「シャムワニ」はクロコダイル科のワニです。タイやカンボジア、ラオスなどの流れが緩い河川・湖などに生息しています。全長は約2m~3mで、体重は約70kg~200kgです。比較的大きいため、飼育はできますが取扱いに注意します。また、絶滅危惧種にもなっているので、輸入で入手することは難しい状態かもしれません。体は細長く、黒褐色や緑色をしています。口周りの吻は長くて広いのが特徴です。後ろ肢の水掻きが発達しています。性格は比較的おとなしく、人を襲うことはほとんどありません。
シャムワニを飼育するには、ワニが地面を掘れないようにコンクリートにするといいでしょう。壁もコンクリートや網目の柵を作り、ある程度の高さがいります。内部と外部にも施錠をして、複数のドアも設置しましょう。シャムワニは大きなワニになるので、大人になった大きさでも飼育できる広さが必要なのです。サイズが小さい時には、鍵付きガラスケースで対応できることもありますが、大人になれば大きな施設がいるでしょう。水の温度は温かいのを好みます。理想的な温度は28度前後となり、熱帯魚用のヒーターなどの用意が必要です。さらに、ヒーターで火傷をしないように、気を付けなければなりません。大人になっていくと、温度変化にも強くなります。食事は、マウスやラット、ヒヨコなどです。人間の食用肉も食べますが、血抜きされた精肉は好みません。また、栄養のためにも、内臓を食べることが大切です。子供の時には毎日少しずつ食べますが、大人になると数日から1週間に一度の食事になります。飼育下では、4月~5月が繁殖期です。雌が植物などで巣を作り、約8cmの卵を15~50個程度産みます。卵の数は雌の大きさに比例していて、大きいサイズのシャムワニはたくさん産卵するのです。寿命は約20年といわれています。

ヨウスコウワニ

「ヨウスコウワニ」は、アリゲーター科で中国の揚子江下流域に生息しています。全長は約1.5mで、体重は約35kgです。絶滅危惧種とされています。体の色は灰褐色で、子供の時には黄色に近い斑点を持つのが特徴です。後ろ肢に発達できていない水掻きを持っています。四肢の爪は鋭いです。おとなしい性格なので、人は襲いません。食物では魚類や貝類、小型の哺乳類を食べます。飼育をする際には、生魚や貝類、マウスなどを食べさせればいいでしょう。ヨウスコウワニは、気温が下がる時期に冬眠をします。冬眠後は日光を浴びて、自分の体温を元に戻していくのです。また、水槽と陸部の環境を作り、行き来できるようにしておくといいでしょう。繁殖期は6月で、一度に30個程度の卵を産みます。生まれる子供の性別は、卵の温度に左右されるので、性別の調整をすることも可能です。飼育下での寿命は、約40年といわれています。

ワニの種類や特徴、飼育方法を理解しよう!

ワニを飼育するためには十分な知識が必要であり、住みやすい環境を整えることが大切でしょう。比較的寿命は長い生き物ですが、温度や食べ物によっては衰弱してしまいます。つまり、環境を整えて責任を持って飼育することが大切なのです。ワニを飼育したい場合は、最初に飼育しやすい種類を知り、必要な施設の準備をしましょう。これを参考に、ワニとの生活を楽しんでみてください。