爬虫類と両生類の違いとは

爬虫類と両生類の違いとは

爬虫類と両生類の違い

まとめ

両生類 爬虫類
カエル・ウーパールーパー・イモリ  トカゲ・ヤモリ・カメ
幼少期の呼吸 エラ呼吸  肺呼吸
成熟期の呼吸 皮ふ・肺呼吸  肺呼吸
ウロコ ない ある(例外あり)
殻がない・ゼリー状 殻がある(例外あり)
生活 水から離れられない 水から離れられる

 

両生類の特徴

【両生類】カエル・オオサンショウウオ・イモリに代表される両生類は幼体の時はエラで呼吸し、大人になると肺呼吸をします。また、皮膚呼吸も行うため皮膚は濡れている必要があります。つまり、体表面に生細胞を露出させて空気の出し入れを行なっており、生細胞は生きるために水分が必要なため水場から離れることができないのです。地上にいる時、空気の出し入れが皮膚で行われますが水分も皮膚から蒸発していきます。そのため、長時間水のない場所にいると水分がすぐに抜けて、干物状態になってしまいます。触った時に少しベトっとしているのは、水分がすぐに抜けないように守っている粘膜層があるためです。

ヤモリとイモリの違い - 爬虫類と両生類の違いとは

さて、両生類が皮膚呼吸を行うために水場を離れることができないことを説明しましたが、爬虫類はどうでしょうか。

爬虫類の特徴

【爬虫類】爬虫類は水分が皮膚から抜けて干物状態に乾燥しないように、皮膚を硬化させました。角質化した皮膚が鱗のようになっているのはこのためです。皮膚呼吸は諦め肺を強くしました。

また、両生類の卵はゼリー状になっていますが、爬虫類の卵は殻があります。両生類の卵は乾燥に弱いですが、爬虫類の卵は乾燥にも耐えることができます。爬虫類の方がより地上の生活に適応していると言えることができます。

1280px-Plestiodon_japonicus_DSCN2198_1080 - 爬虫類と両生類の違いとは

紛らわしい種類

イモリとヤモリの違い

イモリとヤモリは一文字しか違いませんが全く別の生き物です。形も似ていることからよく間違えてしまいますが、ここで正しい知識をつけておきましょう。

イモリは両生類です。田んぼや井戸の害虫を食べてくれることから井を守る、イモリと名付けられたそうです。日本ではアカハライモリが有名で、危険が迫ると耳のあたりからフグと同じテトロドトキシンという毒を出します。毒はかなり弱いのでほとんど心配はいりませんが、アカハライモリを触った後は手を洗うようにしましょう。

イモリの再生能力は生物の中でもかなり高く、尻尾以外のも手足・指、目まで再生することが可能です。

ヤモリは爬虫類です。家の害虫を食べてくれることからヤモリと名付けられたそうです。日本ではニホンヤモリが多く生息していて、よく家のガラスに張り付いていたりします。壁に貼り付けるのは、趾下薄板(しかはくばん)と呼ばれる手足にある細かい毛にファンデルワールス力という引っ張る力が働いているため。と言われています。

水分を抜けにくくする粘膜層があるイモリ

イモリ - 爬虫類と両生類の違いとは

壁に張り付いているヤモリ

gecko - 爬虫類と両生類の違いとは

 

カメは爬虫類か?両生類か?

ウミガメ - 爬虫類と両生類の違いとは

海を優雅に泳ぐウミガメの姿を映画や水族館で見たことがあるかたは多いと思います。ウミガメは水中で活発に動いている時は、息継ぎを1時間に1回、寝ている時は3時間に1回ほどしますが、息継ぎが必要なのは肺呼吸をしているためです。

海でも地上でも生活できるとなると、両生類なのではないかと思われがちですが、カメは爬虫類です。爬虫類の代表的な特徴である「生まれた時から肺呼吸」「鱗がある」「卵から生まれる」という特徴を持っています。

ウミヘビは爬虫類か?魚類か?

ウミヘビという動物の名前を聞いたことがあると思いますが、海の中で生活するウミヘビは海にいるので魚類なのでしょうか。それともヘビなので爬虫類なのでしょうか。

実は、ウミヘビには爬虫類のウミヘビ科と、魚類のウミヘビ科の両方がグループが存在します。

先に魚のウミヘビの方ですが、魚類のうなぎ目に所属するウミヘビ科がこれにあたり、毒を持たない海水魚でウツボやウナギの仲間であります。魚なのでえら呼吸をしています。

次に爬虫類のウミヘビですが、海水で住めるように適応したヘビで、神経毒をもっています。海で効率よく泳げるように、尻尾がオールのように平べったくなっていることが特徴で、肺呼吸をしています。肺呼吸をしているのでずっと海底にはいれず、たまに呼吸をするために海面や陸上にあがってきます。

一生を水中で過ごすウーパールーパーは魚類か?

ウーパールーパー(別名メキシコサラマンダー)は一生を水中で過ごすことのできる水中生物です。水の中で一生を過ごすので、魚類なのでは?と思ってしまうかもしれませんが、実はカエルやイモリと同じ両生類です。

トラフサンショウウオ科の両生類のうち、幼形成熟(ネオテニー)個体の総称をアホロートルと呼びますが、ウーパールーパーはこの部類に入ります。つまり、カエルで例えると、オタマジャクシのまま姿を変えず、一生をオタマジャクシとして過ごす。ということになります。

ウーパールーパーは一生を水中で過ごすのが通常の生涯なのですが、なんと稀に陸に上がることもあります。サイロキシンという成長を促すホルモンを投与したり、水位を下げて飼育をすることで陸に上がることを体が選びます。このことを陸化と呼びます。陸化が起きて地上で生活する時には、えら呼吸ではなく肺呼吸をするため、完全な両生類であると言えます。

なぜウーパールーパーは幼体のまま成長しないことを選んだか。という疑問ですが、一説では幼体のまま水中で生活していたほうが寿命が長くなるためと言われています。飼育下での平均寿命は5年~8年、自然下では20年ほどにもなると言われていますが、陸化をしたあとは1年程度で死んでしまうそうです。

蛇足ですが、白色のウーパールーパーが売られているのをよく見かけますが、これはアルビノまたはリューシスティックで、通常のウーパールーパーは黒っぽい色をしています。

両生類のウーパールーパー - 爬虫類と両生類の違いとは

終わりに

いかがでしたでしょうか。イモリとヤモリは名前だけでなく姿も似ていて紛らわしいですよね。爬虫類と両生類もなんとなく似ている部分があり、どっちだったかな?と疑問に思うこともあります。この記事を読んでそんな疑問が解決できたら嬉しく思います。

また、爬虫類や両生類を飼育してみたいと思う方はぜひ即売会のイベントへ足を運んでみてください。驚くほど多くの種類の生物が展示されていてとてもオススメです。

それでは、爬虫類・両生類のイベントを通して新たな発見・出会いがあることを願っています。

爬虫類イベント2018年版

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