飼育・生体

コーンスネーク の野生下の暮らしと生息環境

コーンスネークを飼育している皆さん、彼らの野生下の生活はご存知でしょうか?

爬虫類の飼育方法は、つい飼育書やショップの方の指示通りに環境を作りがち。ですが、野生での生活環境を知っておくと、生体にとって快適な環境を作る際のヒントになります。

ペット爬虫類の飼育環境シリーズ、今回はコーンスネークについてです。

  • コーンスネークの野生下の生息地域
  • 生息環境の気温
  • 野生で食べている餌

こんな内容を紹介しています。
コーンスネーク飼育者の方は必見の内容です。ぜひチェックしてください。

コーンスネーク の野生下の暮らしと生息環境 - コーンスネーク の野生下の暮らしと生息環境
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Eye catch photo by Jan-Cor Jacobs

コーンスネークの生息地は北米

コーンスネークの野生での生息地は、北アメリカ大陸の中部〜東部にかけてのエリア。

  • フロリダ州
  • アラバマ州
  • サウスカロライナ州
  • ミシシッピ州

などが主要な生息地です。

ペットとして知名度が高いこともあり、現地ではメジャーな野生動物の一種となっています。

生息地は年間を通して暖かい気候

では、主要生息地の一つ、アメリカ合衆国のフロリダ州の気候を見てみましょう。

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参照:地点別データ・グラフ (世界の天候データツール(ClimatView 月統計値)) マイアミ〔フロリダ州〕 -アメリカ合衆国 |気象庁

フロリダでは、最も寒い1月の平均気温15度〜24度程度。日本の冬と比較するとずいぶんと暖かいですね。最も気温の高くなる7月だと、おおむね24度〜33度程度の気温になります。

日本はフロリダと比較すると冬はより寒く、夏はより暑い気候。コーンスネークを飼育する場合、特に気温の変化には注意が必要です。

コーンスネークの野生下での生活

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photo by Hunter Desportes

野生下のコーンスネークの生活を見て見ましょう。

ペットとして販売されているコーンスネークは、飼育下での交配により様々なモルフが作出されているためカラーバリエーションが豊富。一方、野生下の個体は赤系〜茶色の体色のものが多いです。地域によって体色に差がありますが、おおむねノーマルと呼ばれるモルフに近い色をしています。

コーンスネークは、主に夜間に活動する生き物です。物陰に身を隠しながら餌を求めて徘徊して暮らしています。主な生息地は森林や草原、農地など。餌のネズミを求めて納屋や民家に入り込むこともあります。

森林で生活している個体にとっては鳥も獲物の一種です。コーンスネーク は木に登って鳥の巣を探すため、木登りが達者です。そのためいわゆる樹上性ではありませんが、飼育下でも積極的に立体活動を行います

参考:CORN SNAKE|Woburn Safari Park

コーンスネークの野生下での餌

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photo by Everglades NPS

コーンスネークは、飲み込めるサイズのものなら幅広い生き物を餌にします。

  • ネズミ
  • カエル
  • トカゲ
  • コウモリ

などが主要な獲物です。特にネズミは好物で、しばしば巣穴を襲撃して中のネズミを食べることがあります。

飼育下では冷凍マウスの使用が主流ですが、冷凍餌の種類はかなり豊富なので、飽きの防止も兼ねて様々な餌を与えて見ても良いかもしれません。

コーンスネーク の野生下の暮らしと生息環境 - コーンスネーク の野生下の暮らしと生息環境
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参考:Corn snake|SMITHSONIAN’S NATIONAL ZOO

野生下の環境を再現する方法

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photo by Kathy

飼育しているコーンスネークを、出来るだけ野生に近い環境で育てるにはどうすれば良いでしょうか。

人の管理下で野生環境を再現するには限界があるのですが、以下の三点であれば、比較的容易に取り組むことができます

  • ある程度の広さのケージを確保する
  • 紫外線ランプを置いてみる
  • 登り木を置いてみる

ここでは、あくまで飼育環境を野生に近づけるという観点から変更点を提案します。そのため、一般にペットスネークの飼育には不要とされる項目も含まれています。ご注意ください。

ある程度の広さのケージを確保する

一般に、ヘビの飼育に必要なケージの広さはとぐろを巻いた大きさの三倍と言われています。

コーンスネークの場合、とりあえず飼育するだけであれば45cmケージでも可能です。コンパクトに飼えることが魅力の種でもあるので、省スペースで飼育している方も多いです。

しかし、狭いケージでの飼育はいくつかデメリットもあり

  • 温度勾配をつけにくい
  • 登り木をセットしにくい(後述します)

などが問題になります。

レイアウトして飼育したい場合や、コーンスネークが快適に暮らせる温度勾配を作ろうと思うと60cm程度は確保したいところです。

日向ぼっこのできるスペースを作る

ケージの中に日向ぼっこのできる場所を作るのもおすすめです。

夜行性のコーンスネークは、野生下ではしばしば体を温めるために昼間も姿を現します。日向ぼっこが好きで、日光を浴びている姿をしばしば現地で目撃されています。

一般的に、一部の例外を覗き夜行性のヘビに紫外線の照射は必要ないというのが通説です。事実、紫外線不足でコーンスネークがくる病にかかったという話はほとんど聞きません。
そのため生体の健康のためというよりは、飼育環境を野生に近づけ快適さを高めるためにランプを導入することになります。

使用する場合は亜熱帯用のバスキングランプをケージの隅に照射します。フトアゴヒゲトカゲなどに使う砂漠用のランプだとコーンスネークには暑すぎるので注意してください。

登り木を置いてみる

ケージ内に登り木を設置するのもおすすめできます。
地表性と言われるコーンスネークですが、鳥やコウモリも餌にするので木登りが達者です。器用に枝を登り鳥の巣を襲撃します。

このように木登りの習性があるので、流木などで登り木を設置すると積極的に立体活動を行います。脱走や保温器具に触れての火傷には注意が必要ですが、スペースに余裕があれば設置してみましょう。

まとめ

コーンスネークの野生下での生活をご紹介しました。ペットとして大人気の種ですが、野生での暮らしは意外なものだったかもしれませんね。

野生環境は、ある程度なら飼育下でも人工的に再現できます。動物福祉の向上にも繋がるため、使用してみて不要なら撤去するくらいの気持ちで色々と試してみてください。

今回のポイントをまとめます。

コーンスネーク の野生下の暮らし
  • コーンスネークの故郷は北米の暖かい地域
  • 日本と比べ温暖な気候なので保温には注意が必要
  • 夜行性だが昼間の日光も好む
  • 餌は口に入る小動物全般
  • 野生下の環境はある程度人工的に再現可能

コーンスネークの野生環境を確認したい場合や、飼育環境に迷った場合は是非今回の記事を参考にしてください。