基礎知識

爬虫類床材の知識

床材の種類

床材は素材別に分けて、大きく3種類(+その他)あります。

それぞれ特徴があり良いところ悪いところがあるので、自分の好みにあった素材を選んでいきたいですね。

  1. 敷砂
  2. 植物
  3. その他

 

敷砂

敷砂(しきすな)は砂や土を使用した床材です。

砂漠地帯に棲息する爬虫類によく似合い、ケージの見た目を重視する場合に一番に候補として上がります。

砂の床材は床としての役割だけでなく、保湿やバスキングライトやパネルヒーターから伝わってくる熱の保温にもなります。

また、いくつかの地表系のヤモリは穴を掘る習性があり、砂がその習性を促して生体本来の生活に近づけることができます。

使用するときは高さ約3〜5cmの厚みになるように敷きます。日頃のお手入れは、糞の周りを砂ごと取り除くだけ。

匂いが気になってきたら総交換の合図です。目安として2〜4ヶ月ごとに総交換できるといいですね。

難点は砂が飛び散ったり、水が生体やガラスに付いているときに砂がくっついて、砂だらけになってしまうことがあります。

誤飲の危険性はありますが、販売されている砂は天然の砂なので、少しくらい食べてしまっても問題なく排出されますが、幼体期の生体にはあまりオススメはできません。

デザートサンド - 爬虫類床材の知識

デザートサンド

爬虫類の砂の鉄板。デザートサンドは赤みがかった砂漠の環境を再現する爬虫類用床材です。

見た目がよく爬虫類も映え、スポットライトの保温効果もあるため砂漠系の爬虫類にオススメ。

上にも少し書きましたが、生体に水滴がついていたりすると、子供が公園で砂遊びをした後のように体中が砂だらけになります。

ホワイトサンド

純白の砂を使用すると色のついている生体がとても美しく見えます

サラサラの砂であるため、誤食の可能性は否めませんが、見た目で選ぶのならとても素晴らしい選択となります。

ウェットシェルターなどを使用している場合は、ウェットシェルターに砂がついてしまうので要注意。

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カルシウムサンド

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デザートサンドは赤色でしたが、こちらは白とオレンジを混ぜた色の砂が入っています。

名前の通りカルシウムを豊富に含む天然岩石を細かくした砂です。

乾燥を好む生体に最適で見た目も綺麗なことから、リピートして使用している人も多いです。

誤飲はないに越したことはないですが、こちらも爬虫類が食べてしまっても少しであれば問題がないようです。

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テラリウムソイル

土は英語でソイルですがアクアリウムやテラリウムでソイルといえば、ほとんどこの形のものを指します。

上記の2つとは少し毛色が違い、熱帯・亜熱帯の水辺などに棲息する爬虫類(両生類)に適しています。

パッケージの写真にも泳ぐことが得意なアカメカブトトカゲが採用されていますね。

生きたバクテリアが糞や食べ残しを分解するため、臭いを抑える効果が期待できます。

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デザートソイル

テラリウムソイルは熱帯・亜熱帯の水辺に生息する爬虫類に適していますが、

デザートソイルは砂漠〜亜熱帯地域の地上棲・半樹上棲トカゲ類に最適です。

保湿に優れている・ニオイの吸着・フンがまとまりやすいなど、ペットのためのソイルです。

フトアゴヒゲトカゲ・アガマ・レオパ・ニシアフに選びたい床材。

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園芸用腐葉土

ニホントカゲを飼育する場合や、土に穴を掘って生活をする爬虫類・両生類のために選びたい床材です。

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植物

植物の床は保湿性に優れたものが多く、園芸をしている方にとっては馴染みの深いミズゴケやヤシガラがあります。

砂漠に住んでいる爬虫類でも適度な湿度が必要で、湿度が低いと脱皮不全になる可能性も出てきます。

ウェットシェルターがない場合はタッパーとミズゴケで保湿部屋を作成できます。

保湿に優れていることが仇となり、カビが生えてしまうことも。

定期的なチェックや取り換えが必要です。

また、生体の大きさによっては、誤飲してしまった時に致命的になりかねないので、植物の床材を使用するときは慎重な判断が必要です。

ウォールナッツサンド

Amazonの類・両生類用底砂・床材の売れ筋ランキング第1位 (2017年7月25日)

原材料は天然クルミ殻です。アク抜きがされていて生体に優しい床材でリクガメやオニプレートトカゲなどに最適です。

消臭能力が高く糞の臭いを抑えられ、見た目も自然に近いレイアウトが作成できます

3kgで950円とお値段も安いです。

難点はクルミの臭いがするということだけです。

バークチップ(ウッドチップ)

バークチップは赤松や黒松などの松の樹脂を細かくしたものです。

見た目もよく、保湿性・保温性に優れておりリクガメに最適です。

近所のペットショップでもリクガメのケージにこの床材を使用していました。

2~3ヶ月おきに全体の交換が必要ですが、砂に比べて軽いので交換するときの労力は少ないです。

ヤシガラマット

ヘビの床材やトカゲやヤモリなどの産卵床として最適です。

保湿性・脱臭効果に優れていてあらゆる生体に対応しています。

ミズゴケを使用するときのように水でふやかしてから使います。

 

紙はペットシートやキッチンペーパーなどを使用した床材です。

お掃除・メンテナンスの簡単さで選ぶなら、紙一択

デメリットは見た目が他の素材に比べて劣ることと、コオロギなどの生きエサが下に潜ってしまうことです。

新聞紙はインクが使用されていて爬虫類の身体へ悪影響があるので使用は控えましょう。

※ ヒョウモントカゲモドキがキッチンペーパーを食べてお腹につまり、拒食症になってしまったという報告があります。キッチンペーパーは必ずしも安全とは言えません。心配な方はペットシートをご利用ください。また、ヘビはペットシートを噛み切ったり、飲み込んでしまう場合があります。絶対安全はありませんので注意をしてください。

キッチンタオル(キッチンペーパー)

手入れの楽さ、安さでこれに勝るものは無し。

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ペットシート

優秀なシートです。水分の吸収力が高いので、水入れから水がこぼれてしまっても全く問題なし。

糞への消臭効果は期待できません。

 

その他

人工芝

爬虫類用の床材で隠れた人気があるのが人工芝。

丸洗いすれば半永久的に使えること、見た目がいいことから、人工芝を使用している方も増えてきています。

芝がパラパラととれてくるため、誤飲の危険性があります。

サンドマット

人工のシートに小石がくっついている爬虫類専用のサンドマット。

爬虫類が砂だらけになることもなく、見た目も本場そっくり。

丸洗いが可能で長期で使用ができます。

小石はぽろぽろ取れてきて、最終的にはただのシートになります。

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テラリウムマット

消臭・抗菌・防虫・丸洗い・防カビ機能の特殊加工がされた最強の床材。

丸洗い、天日干しをすることで最大2ヶ月使用が可能です。

ハサミで自由な形に切って使用でき、ぽろぽろ落ちるものもないので、人工芝・サンドマットよりも使い勝手がいいです。

価格のみがネック。

 

いかがでしたでしょうか。見た目重視・メンテナンス重視・安全性の優先など、床材一つにとっても悩ましいです。

少しでもこの記事が参考になれば嬉しく思います。

 

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